北海道にはいない鳥、サンコウチョウ。
水色のアイリングに嘴。
オスが持つ、長く優雅な尾は、全道民の憧れ。
ごく稀に北海道にも迷い込んでくるらしいですが、私はサンコウチョウを撮りに、神奈川へ行くことが多いです。
2025年は遅かった?神奈川某所と、八王子城跡でのサンコウチョウ

サンコウチョウの撮影・・、と言っても、全く情報を持たない私は、ネットでスポットを探すわけで、昨年、2箇所へ訪問した。
一箇所は「八王子城跡」。
もう一箇所は、神奈川県にある、某川の源流と呼ばれる場所です。
八王子城跡は超有名スポットで、整備されてる場所なんですが、サンコウチョウが入ったと情報があれば、それを狙ってすごいたくさんの人が集まります。
昨年の私の記録によれば、ゴールデンウィーク前半にはサンコウチョウが撮影できていたので、今年も同じ日に行ったのですが、サンコウチョウはまだ来ていなかった・・。
カメラを持った人はまぁまぁいたけれど、明らかにサンコウチョウ狙いな人も、まだいませんでした・・。

別の日。
滞在日数は限られているし、もう一度八王子城跡に行っても、もしかしたらサンコウチョウはいないかも知んない!!
てことで、もう一つのスポットへ・・。
ちょっとここは、公に場所は出さないというのが、どうも暗黙の了解のようなので(地元の人たちに聞いた)神奈川某所としておくことにします。
自然が豊かで水も美しく、素晴らしく良い所なので、私も大好きな場所なのですが、普通に林道なので、お手洗いが無いんですよね・・。
辛い・・。
しかも、交通の便もすこぶる悪く、駅からバスに乗って更に徒歩という・・。
それでも、行けば毎回リフレッシュできる素敵な場所です。
さて、某スポットに到着したら、早朝からカメラ持った人がチラホラ。
サンコウチョウの鳴き声もします。

サンコウチョウの鳴き声は、「月・日・星ホイホイホイ」などと現されますが、月やら星は置いておいて、本当にホイホイ鳴きますよね。
一度聞いたら忘れないw。
今日は入り口すぐからホイホイ聞こえます。
・・・がっ!!
声はすれども姿は見えず!!
周囲の人たちが教えてくれるんですが、すばしこい上、慣れない私が暗い林を好むサンコウチョウを捉えるのは至難の業。
四苦八苦しながら待ちましたが、時間が溶けるのが許せず、ちょっと諦めて、オオルリなどを求めて、その先を散策。


林道を進んで戻ってくると、さっきの人達が教えてくれた。
「あの後、サンコウチョウが明るいところに出てきて、あそこの枝に止まってたんだよ!呼んだのに〜。」と・・。
撮影された写真を見せてもらったら、はっきりクッキリサンコウチョウが写ってる・・。
ショック・・。
待てない人間は、取りこぼすのだ・・。
4日間通い詰めて撮影できた、なけなしのサンコウチョウ
そんな事を繰り返し、最終日。
あたりをつけた場所で待っていると、ホイホイホイっと目の前を通過し、横の林に入る黒い影。
「サンコウチョウだ」。
そぉ〜っと近づき、カメラを向けて撮影できた写真がこちら。

後ろ向きだけど、去年の写真に比べてクリアーに写っている!
カメラ買い替えてよかった・・。
(現使用機は、Canon R5MarkII 。レンズはRF 100-500mm F4.5-7.1 L IS USM )
結局、この日は雌雄の2羽が現れたりと、何回かシャッターチャンスがあったものの、連写で撮っても出せるような写真は2枚くらいしか残りませんでした。
徒労感で一杯ですが、2枚撮れただけでも良しとするか・・。
因みに、下↓は、昨年八王子城跡で撮れた奇跡の一枚。


↑この時は、これまた暗い藪の中。
手前の枝やら周囲のもじゃもじゃにピントを持っていかれながら、肉眼では捉えられない黒い塊を、人に教えてもらって撮影。
あんなノイズだらけの環境で、なんとかサンコウチョウを識別できたイオスキス。
頑張ったな・・。
ピンボケのザラザラだけど。
2025年のサンコウチョウの撮影は、サンコウチョウ未到着で1日撮影日を棒に振った・・。
その後、3日間通った場所では、出会いはあるものの撮影困難・・。
毎年ゴールデンウィークにお休みを取って来ていたけど、サンコウチョウの撮影は、6月頃がいいらしい。
ゴールデンウィークの北海道は、近所の公園も花盛りだし、たくさん渡り鳥が来て、後ろ髪引かれる思いで飛行機に乗るから、来年は、6月にお休みを取って行こうと思う。
昨年のサンコウチョウやオオルリは、すごく見やすいところで営巣したと、今年お会いした方から聞いた。
地元の常連さんが、立入禁止区域の非常線も張るらしい。
いつかサンコウチョウの飛び込みも撮りたいけれど、いつになることやら・・。
本州の探鳥では、北海道から来たと言うと、羨ましがられることも多いけど、ブッポウソウやサンコウチョウなどは北海道では撮れないし、花の多い時期も限られるので、春先は本州が羨ましいなと思いました。
いやま〜、でも、北海道にはワシやタカやエナガなんかがいるけんね。
体が動くうちにお金持ちになって、鳥撮影の旅に気軽に行ける身分になりたいものです。
それではまた。